今回の訪比にあたりちょっとしたドッキリが仕掛けられていた。
関西空港に向かうために「はるか」に乗っているとメールが携帯電話に届いた。
メールを見てみると良く知っているフィリピン人スナックのママからだった。
「MILO、おはよう。今何処にいるの?」
なんだ?意味が分かりませんがとりあえず「関西空港に向かっている」と返事を送りました。
すると「空港に着いたらお願いがある」と返信が来ました。
空港に着きそのママさんに今度は電話を掛けました。
私「今空港に着いたけど、何をすればいいの?」
マ「店の子でマリー知っているでしょ。実は貴方と同じ便でフィリピンに帰るの」
私「へ~、それで・・・」
マ「昨夜、お店が終わってからそのまま空港に向かっているんでお土産を買ってないの」
私「はぁ~?」
マ「だからカップヌードルでいいから買ってやってくれない?」
私「・・・・・・」
マ「あの子あまりお金持っていないみたいだから。お願い」
私「分かったよ。今度お店行った時ボトルサービスしてよ」
マ「いいよ。」
契約成立です。
チェックインカウンターの前で待っていると、マリーがデッカイ鞄2個と大き目のセカンドバッグをカートに乗せてやってきました。
別段ベッピンさんという訳でもないですがきれいな部類に入ります。
24歳で1人の子持ちです。日本人と結婚していますが別居中です。
ママさんに頼まれた事を話すと「ハズカシイ」と言いましたが、デッカイ鞄の中には何が入っているのかな?
お土産じゃないの?と心の中で思っていました。
とりあえずお土産を買いに下の階に向かいました。
荷物があるので邪魔になるカップヌードルは止めてチョコレートを買う事にしました。
チョコレートを鞄につめてチェックインを済ませセキュリティーチェックを受けます。
私はいつものように何事もなく通過、しかし後に付いて来ているマリーが係官と揉めています。
なんだ?と見ているとマリーが金属探知機をくぐりこちら側に来ました。
そして手荷物の金属探知機のコンベアから出てきたものはシーバスのボトルです。
その後からセカンドバッグが続いて出てきました。
大き目のセカンドバッグを持っていたのは、これを入れていたからかと理解しました。
「このボトルは持ち込めないな」とマリーに説明をしていると
X線のモニターを見ていた係官が「もう一本」と言います。
「・・・・?」
別の係官が「すみません。もう一本入っていませんか?」と聞いてきます。
マリーはセカンドバッグの中から箱入りのシーバスを出しました(笑
係官から持ち込めない事を説明を受けます。
そして極めつけ「旦那さん、今後このような事が無いようにきちんと奥さんに説明してあげてください」と言われてしまいました。
イヤ、イヤ、イヤ旦那じゃないし。たまたま一緒に居ただけなんですが・・・・・
まあ、はたから見ればそう見えるでしょうな。
すでに搭乗時間が迫っており手荷物で預けるのは、無理ということで破棄してもらう事にしました。
係官に「美味しく飲んでください」と告げるとニヤリとしていました(笑
このシーバスはお店でお客さんがお土産にくれたようです。
預けたデッカイ鞄の中に入れておけばよかったのにね~ 勿体無い。
飛行機に乗り込むとマリーは「MILO、色々と本当に有難う」と言ってきました。
MILOの心の中のスケベな悪魔が「おい!チャンスだぞ」と叫んでします。
心の中の真面目な天使は「お前は紳士じゃないのか」と言っているようですが聞こえません。
悪魔と天使の戦いは、5回コールドゲームで一方的に悪魔の勝ち。
日本に帰って来たらデートをするという事になりました(爆
飛行機がフィリピン上空に来るとマリーはじっと外を眺めています。
久しぶりの帰国という事で色んな楽しい事を考えているんでしょう。
外をじっと眺めているマリーをじっと眺めて色々な楽しい事を考えている私がいました(笑