ベトナム南部は4月30日、5月1日は南部開放の記念だとか休日です。土曜日、日曜日は仕事の予定でしたがやはりと申しましょうか連休明けは人が集まりません。リーダークラスもやってきません。
いったいどうなっているんでしょうか?この土日は仕事をすると言い出したのはリーダー君達ですが・・・・・
ともあれ稼働50%でもやるしかないです。港で待っている船は待ってくれませんからと気持ちを入れ替えた矢先に今度はボイラーの調子が悪いときました。この工場のボイラーはなんと燃料が薪です。
アジア地区色々回りましたが、薪ボイラーは初めてです。リサイクルということで木材の廃材を使うボイラーを日本で見た事が有りますがまったく別物です。この暑い中ボイラーマンは2基のボイラーの釜口に薪を炊き続けます。森林伐採が問題になっていますがデカイ木の根を砕いて業者が10tトラックで持ってきます。
このボイラーを2日間休日で止めたのですが朝から火の付きが悪くなかなか高温になりません。加速が悪いのは薪ボイラーの弱点ですがそれにしても悪すぎです。3時間経っても通常の蒸気圧が得られません。
ボイラーマンは、あと少しで全開になりますと言いますが煙突からは不完全燃焼の黒茶の煙が勢いも無く上がっています。ボイラーの調子が良い時は「俺にしかこのボイラーの火力調整は出来ない」と自信満々のボイラーマンも今日はおとなしくしています(笑
調子がいいと言えば工場に資材を運んでくるオジさんがなかなかの調子物。これも「シクロ」と呼んでいいのかわかりませんがオートバイの前輪の代わりにリヤカーが付いています。ベトナムではこれが軽トラックの代わりに大活躍です。この日もこのオヤジがプラスチック容器を満載でやってきました。
←調子者のフーさん「オヤジ!今日も満載だな」と聞くとオヤジは「まだまだ載せられる。1tは軽くいける」と鼻の穴を大きくして自信満々に言い放ちます。
「えっ!」この細い車体に載せるの?
確かに街角ではこんな車体に一センチ鉄筋の4mの長さの束を積んでいるのを見たことが有りますがこんなに車体が細かったかなと疑問が残りました。カーブとかブレーキとかの問題は抜きとして載せて走っているのは確かです。
「凄いですね」とおだてると「明日の納品はもう少し大きなバイクで来る」と言います。
オヤジは、「明日のバイクは5tまで大丈夫だ」と半分無くなった前歯を見せながらニヤリと笑いました。
5tといえばそこそこ大きなトラッククラスです。
そして翌日やって来たのは
確かに大型化していますが5tは嘘だな(笑