日本のフィリピンパブに長年勤め、晴れて自分の店を持つことが出来た Nちゃんのお店のお話。
彼女は、今35歳です。10数年前に客の日本人と結婚しました。 そして日本に住みフィリピンパブに勤めていました。 子供が出来た時、フィリピンに帰っていましたが生まれるとすぐ日本に帰って来ました。
細身ですが胸も大きく何よりも気立てが良く、何時もお店のNo1でした。 今でも、パッと見た感じ26,7歳でも通用します。 勿論、同伴、アフターも積極的にこなします。 面白くないのは旦那のほうです。どうしてもそれが許せず離婚しました。 思わせ振りが上手で、沢山のお客が付いていました。 おかげで彼女は、月何十万というお金を貯金していました。
去年の10月彼女は、一軒のスナックを開店しました。 実際には、スポンサーがいるかどうかは分かりませんが自分の店を持ったのです。 従業員は日本人の女の子を2人雇いました。
お店は、カウンター8席、ボックス1席の小さな店です。
一度、去年の暮れに行って見たのですが異様な光景でした。
客はというとフィリピンパブからの常連さんです。 彼女は、フィリピンパブ時代に特定の客だけに贔屓にするのでは無く、誰にでも対等に相手していました。 枕営業をしていたかどうかは、分かりません。 客は、自分が本命と信じてやって来ているのです。 つまり、隣同士がフィリピンパブ時代に指名合戦をしていたライバルなのです。 ここでは、隣に座ってくれることは有りません。 でもカウンターの中の彼女と会話をすることは出来ます。 隣の客同士の会話も無く、目に見えませんが衝立が有るようです。
この時、カウンターが満席で仕方なくボックスに座ると彼女が隣に座りました。 カウンター客の「ルール違反だぞ!」というような鋭い視線を一斉に浴びました。 彼女に「カウンターに戻ったら」と言うと「気にしないで、分かっている人達だから」と 答えるのですが殺気を感じていました。
色々と話を聞いていると何かに付けてプレゼントを持ってきてライバルに差をつけようとする奴、 毎日やって来る奴などいるようです。まあ、フィリピンパブに通うより安くつきましからね。 問題は、客の回転がほとんど無くて困っていると言っていました。 でも、一様満席なので良いんじゃないでしょうか。
1時間ほどで帰ったのですが自分的には、なんともいえない空間なのでもう二度と行くことはないなと思いました。 彼女は、来年になったらフィリピンに居る子供の夏休みに合わせて帰国したい言ってます。
4月の中ほど彼女から電話が有り、5月のゴールデンウィーク明けにフィリピンに帰り一ヶ月ぐらい休養すると言っていました。 「そんなにお店空けて大丈夫?」「大丈夫よ。他の子に任せてあるから」と自信たっぷりでした。
5月のある日「今、フィリピンに着いた」と電話が有りました。 そして1週間ぐらいたったある日「今から日本帰る」と彼女から電話が有りました。 「どうしたの?やけに早いじゃない」と聞くと「客が全く来ないと日本から連絡があった。お店が潰れる」だそうです。
やはりあの客層では無理だと思っていました。 フィリピンパブでお目当ての子が休みなら行かないのと一緒です。 一応お店はスナックと言っていますが一人フィリピンパブですね。
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