夜の街に繰り出した私達は、とある飲み屋に入りました。
年齢的には、年金を受給されているのかと思われるママさんの経営されているスナックです。
カウンターだけの小さなお店です。
カウンターの中には、若い女の子がいました。
名前を
Kちゃんと言います。まだあどけなさの残る18歳の専門学校生です。
一緒に行っている取引先の方(以下Nさん)がKちゃんに「この人は、海外から来た人だよ」と言いました。
するとKちゃん「やっぱり。肌が黒いし、雰囲気が日本人じゃないと思ってた。日本語分かりますか?」とぬかしました。
慌ててNさん「ち、違うよ。海外で仕事をしている日本人だよ」とフォローします。
Kちゃんは、あどけなさが残ると言うよりも、天然が入っているようです。
そこで私は、ちょっといじってみる事にしました。
私「南の海でマグロを捕っています」
K「へぇ~ そうなんですか」
私「マグロの群を見つけたらモリを一本持って海に飛び込み、泳ぎながら追いかけてモリを突き刺すんだよ」
K「へぇ~ そうなんですか」
私「200キロクラスだと手強いんだよ」
K「へぇ~ そうなんですか」
なんか無関心の生返事です。
ならば、トドメを刺そうじゃありませんか。
私「マグロの一本突きという漁法だよ。聞いた事ない?」
K「あっ、何か聞いた事がある」
決まった。アホ決定です。
調子に乗って隣で聞いていたNさんが「日本人では数人しかこの漁法の免許持っていないんだよ。勉強になったね」と笑いながら言いました。
K「はい、勉強になりました」
日本の将来が心配になりました。
そのお店には、もう一人名前を忘れたバカ女がいました。
仮に
B子とします。鮎の塩焼きをかぶりつきながらポーズをとっています。
この子も専門学校生です。
私は「今、この国で仕事しているんだよ」とフィリピンのIDカードを見せました。
国名がPHILIPPINEと書かれている所を見せました。
B子「ピ、ヒ、リ、ピーネ?何処の国?」
新国家の誕生です。
私「えっ知らないの?ウルルン滞在記で江口洋介が来た事があるよ」
B「へ~」
私「ハワイの南に有って、面積が四国の半分の島で人口が7千万人いるんだよ。でも、ほとんどがジャングルなんだよ」
B「へ~」
人口密度とかは気にならないらしい。
私「オオトカゲとかペンギンとかもいるんだよ。本当に知らないの?」
B「あっテレビで見た事ある」
どうやら、ガラパゴス島がイメージされたようです。
Pナに学校行っていないから「アタマワルイナ」と言い続けていましたが、学校行っている日本人も負けていません。
日本終了か?