フィリピンの工場は、完全に閉鎖しました。会社自体は残して現地ローカル工場を使い生産は続けます。
ローカル工場との業務の引継ぎに残っていたK社員（５０歳）も１０月には日本に帰国していました。

日本に帰国したK社員(５０歳）は、元気がありません。
心配になり話を聞いてみると家庭内で深刻な問題が発生していると言います。
たしかにK社員（５０歳）は、海外転勤前も含め単身赴任が長く家族と一緒の時間は非常に少ない状況でした。そして家族の絆を大事にしたいと本人の要望もあり１１月末で退社しました。
｢お疲れ様｣というのが私の素直な気持ちでした。

そして数日経ったある日私の携帯に６３から始まる番号から電話がありました。
それは、N社員からです。N社員は１２月４日よりフィリピンに出張に行っています。

N｢K社員（５０歳）がいました｣

私｢？？？？｣

N｢だからK社員（５０歳）がフィリピンに来ているんですよ！｣

私｢なんで？？？？｣

N｢リンを知っていますよね｣

私｢知っているよ。K社員（５０歳）が使っていたメイドの１８歳の娘でアルバイト採用していた子だろ｣

N｢その子とボラカイに遊びに行くと言っています｣

私｢はぁ～？｣

N｢２週間ぐらい行って来るそうです｣

私｢・・・・・・・｣

家庭内の深刻な問題で退職したと思っていたのでしたが、深刻な問題は本人に有るようです。