今までは欧米からの仕事の依頼を受けるだけで良かったのです。しかし世界的に不景気な状況になって来ると待っているだけでは仕事は来なくなってしまいます。
そこで今の会社としても顧客を引き寄せる手段として新商品の開発に力を入れる事になりました。また顧客に仕事ぶり見せる事で安心感や積極姿勢をアピールするという事で商品開発に力を入れることになりました。そこで出てきたのがデベロップルームの移転です。今まではプロダクションの延長という扱いで工場の一画で商品開発をしていたのですがきちんと工場と分ける事にしました。
工場の片隅に2階建ての建物が出来上がりました。
数本の鉄骨で骨組みは出来ており壁はレンガ積みです。このレンガ、ベトナムでは極普通に使われています。
ベトナムの建物の壁はほとんどこのレンガが使われています。
3インチ×3インチ×7インチの大きさで中は空洞が有ります。空洞が総重量の軽減及び断熱効果をもたらします。
但し強度的にはどうなんなのか分かりませんが・・・
外装が終わり内装工事に移ります。特にベトナム人が拘ったのが来客室。レンガの壁では殺風景ということで木の板を壁に張り付けて得意のペンキ塗装をします。
何故なのか天井からの間接照明の色が青色です。
基本的にはベトナム人にお任せという事でこのオジさんが今回の工事責任者。
(断っておきますが写真のオヤジ、私ではありません)
突貫工事の結果、思ったよりも早く完成しました。白く塗られた壁にはダミーの窓とドアが各1か所。なぜだか窓の外壁は紫に塗装されています。
私自身は「なんだかな~」の印象ですが、ベトナム人たちは満足そうに「綺麗だろ!」と言っています。
床の一部に石で区画され人口芝が張り付けてあります。何のつもりなのか意味不明。
市販の物を買ってきて並べるのではなく手作りを強調して素朴さを狙っているようです。
ハンガーラックも竹で自分達で作っています。見た目は良いのですが強度的にはNG(笑
何とか形になりました。色使いはどうかと思うのですが上辺だけは上手に出来たと感心しました。
しかしなんかしっくりこない。何かがおかしい?
原因は、ドアにありました。
ドアノブが非常に低い位置についています。床から70㎝の所に付いています。
いくらベトナム人が背が低いからといっても低く過ぎでしょ(笑
何かの手違いであろうと思ったのですが、他のドアも同じく低い。
工事責任者に「ドアノブが低すぎないか?」と質問しました。
間違いに気付いたのか一瞬の間が有りその後に返ってきた回答は「問題無いです」(爆
確かに機能的には問題はないのですが見た目が・・・・・
ちなみにやってくる顧客の白人男性は180㎝以上の方が多いです。