ベトナム人社長の提案で料理バトルをする事になった。何処で聞いて来たのかは知らないが限られた時間と予算内で料理を作ることで計画性が養われチームの結束が良くなるという事らしい。
料理対決の場所は、食堂。各自が調理器具を持ち込んで2時間以内で料理を完成させなければならない。
各工程の代表者数名が選ばれ各チーム3、4人でチームを組み10数チームが参戦しました。
各チーム開始の合図を待ちます。
料理のお題は「デザート」、食材の購入金額は、5万ドン(約250円)となっています。
開始の合図とともに各チーム一斉に料理に取り掛かります。
家で料理をしている気配のない若い子も参戦しています。危なっかしい手つきで包丁を扱っていました。
おや?このチームのにーちゃんビニール手袋をしていませんね。基本的にルール説明で手袋を着用するようになっていたんですが・・・・
ただでさえ衛生上如何なものかと疑問を持っていましたがこれはいただけません。
おっ!このチームは期待できます。なんていったって「MILO」を使っています。
優勝候補ですね(笑
基本的にデザートという事で甘くて冷たい料理になってしまいます。食堂全体が甘い香りに包まれていきます。大方のチームは1時間少しで料理は完成、後は料理を冷やす事に集中です。近くの売店まで行って氷をもらってくるチームがいたのですがそれを見た他のチーム負けずにもらいにバイクで出てきます。ワイワイガヤガヤとみんな楽しそうに作っているのですが私的には見るだけで十分。食べる気にはなりませんでした。
そして終了の合図。
出来上がった料理は、カラフルな配色物、餌にしか見えない物等々
ゼリーと甘い芋の冷たいスープ。 サツマイモ、フォー入り甘いスープ(人間の食べ物かどうか不明)。
バナナとチェリービーンズ入り甘いフルーチェ風。怪しげな色を放つ甘い寒天。
海藻、サクランボ、銀杏入り甘い酸味のあるシロップ。お粥とフォー入り甘いスープ(危険を感じる)。
団子自体にも甘味が付けてある甘いお汁粉。ココナッツミルクベースの甘いお汁粉風。
審査員の試食が始まりました。いや~見ているだけで胸焼けがしそうです。
食堂を出ようとすると「MILOどこに行くのだ?」とベトナム人社長が声をかけます。
「外国人代表でお前も審査してくれ」と言い出します。「勘弁して下さい」と断るとベトナム語で何やら参加チームに話し始めました。すると一斉に拍手をし始めました。
社長は「今、日本人が選ぶ一番美味しい料理に特別賞をあげると言ったら全員が了承してくれた」と言い放ち一本のスプーンと採点用紙をくれました。
ここまでセッティングされて逃げるわけにもいかず腹をくくり料理に向かいます。
「お~甘~い!」「すげ~甘~い!」の繰り返し。口に入れた瞬間に震えが来るのもあります。
ギンギンに冷えていればまだしも時間不足でぬるい温度のスイーツはいけません。
完全な罰ゲームでした。
審査員の試食が終わり全員で試食。みんなおいしそうに笑顔でパクついていました。
ベトナム人には絶対なれないと実感しました(笑